銅覆アルミ線(CCA線)

銅覆アルミ線(CCA線)
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銅覆アルミ線(CCA線)
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直径0.08mm~ 6mm

芯材にアルミ、外層に銅を用いたクラッド線

ETOは、クラッドタイプと電解メッキタイプの2種類の銅覆アルミ線(CCAワイヤー)を製造しています。それぞれ異なる用途のニーズに合わせて設計されています。CCA単線は直径0.08mmから6mmまで取り揃えています。また、特定の技術要件を満たすために、アニール、撚り、メッキなどのさらなる加工を施すことができます。

  • 被覆型(クラッドタイプ): このタイプの線材は、クラッディング(金属被覆)と溶接工程で製造され、銅層がアルミニウムまたはアルミ合金の芯線と同心状に接着されます。これにより、両金属間に冶金接合が形成され、一体不可分な材料として機能します。この構造により、被覆型CCA線材は純銅金属導体と同様に伸線加工や焼鈍処理が可能であり、工程全体を通じて銅とアルミの比率が安定して維持されます。用途としては、高い信頼性が要求される電力ケーブルや自動車用高電圧配線が挙げられます。
  • 電鍍型(メッキタイプ):この電線は、アルミニウム芯材に電気めっきで銅層を均一に形成します。主に同軸ケーブル導体や軽量化・導電性制御が求められる電線用途(例:航空機配線)に採用されます。メッキ厚を精密に調整できるため、コスト対性能の最適化に適しています。
仕様
ワイヤータイプ 銅含有量 (%) 銅の質量比 (%) 長さ比 密度 (g/cm³) 20℃における最大直流抵抗 20℃ (Ω.mm²/m) 最小導電率 (% IACS)
銅覆アルミ線 (10% 銅) 8-12 27 2.65:1 3.32 0.02743 63
銅覆アルミ線 (15% 銅) 13-17 37 2.45:1 3.63 0.02676 65
100 100 1:1 8.89 017241 100
物理的・化学的特性
項目  被覆タイプ 状態
10H 10A 15H 15A 硬質(非焼鈍) 軟質(焼鈍済み)
ワイヤーサイズ(mm) 0.12-8.00 0.12-8.00 0.12-8.00 0.12-8.00 0.12-8.00 0.12-8.00
銅含有量 (%) 25-31 25-31 32-40 32-40 10
20℃における最大抵抗 (Ω.mm²/m) 0.02743 0.02743 0.02676 0.02676 0.02743
密度 (g/cm³) 3.32 3.32 3.63 3.63 2.85
20℃における最小電気伝導率 (%) 62 62 64 64 60
伸び (%) 1-3 8-25 1-3 8-25 19-3 8-25
引張強さ (Mpa) ≥250 ≥110 ≥250 ≥110 ≥250 ≥110
CCA撚り線
断面 構造 (撚り/mm) 最大抵抗 (Ω/km) 引張強さ (Mpa) 伸び (%)
0.60/0.50 19/0.20 42.20 100-150 1-25
0.75 19/0.23 34.18
1.00 19/0.26 26.75
1.5 19/0.32 17.65
2.00 19/0.36 13.95
2.50 19/0.41 10.32
3.00 19/0.47 8.32
4.00 19/0.53 6.48
5.00 19/0.59 5.23
8.00 19/0.73 3.42
10.00 19/0.82 2.7
15.00 19/1.01 1.75
20-400 オーダーメイド対応
代表的な用途

銅被覆アルミ線は、その軽量性とバランスの取れた電気的特性から、以下の3つの主要分野で広く活用されています:

  • 高周波信号伝送 :
    -同軸ケーブルの標準導体材料(例:ケーブルテレビシステム)
    -通信向け50Ω高周波(RF)アンテナ
    -制御信号分配用漏洩(リーク)ケーブル
    -無線通信向けフレキシブルRF同軸ケーブル
    -ネットワーク/通信データ伝送ケーブル
  • 電力伝送用途:
    -撚り線導体
    -電力ケーブル
    -制御ケーブル
    -自動車配線
    -建築物幹線
    -バスバー
    - RFシールド材
  • 特殊電磁線用途:
    -モーター/ファンコイル
    -スピーカー・ボイスコイル
    -巻線応用
主な特徴
  • コスト効率:純銅導体と比べ材料費を削減
  • 高導電性:標準アルミ線より高い導電性を発揮
  • 高速信号対応:高周波領域での表皮効果を抑制し、電気/RF信号の低損失伝送を実現
  • 軽量設計:軽量設計により、輸送を簡素化し、設置コストを削減
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